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スペインGP予選
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コースが改修されて最終コーナー前にシケインが出来たのが目新しいスペインGP
メインストレートに長いストレートがあって、今のF1の象徴ともなっている
ダウンフォースマシンとなる前はオーバーテイクシーンが多かったのだけど
相手の車の真後ろにつくとダウンフォースが急速に失われてしまう今では
最終コーナーで相手との間に一定の距離を保つ事が当たり前となってしまい
スリップストリームにうまく入るのが難しいので、最終コーナーの特性を
高速コーナーからシケインを立ち上がる中低速コーナーにする事で
相手のスリップストリームに入ってストレートでのオーバーテイクを
増やすのが狙いみたいだけども・・果たしてレースで効果はあるのか!?
予選はマクラーレンとフェラーリの争いと言う形はいつもと変わらず
それに少し遅れてBMWも変わらないと言う事はBMWもしっかり進歩している
事前の予想やフリー走行では、フェラーリがややマクラーレンに遅れたと
とらえられる結果が出ていたけど、予選でまとめてくるのはさすが!
マクラーレンの脅威の新人ルイス・ハミルトン選手は今回もミスなし・・
チャンピオンのフェルナンド・アロンソ選手との比較も、20年近く前の
若きアイルトン・セナ選手がハミルトン選手でそれに迎え撃った形の
アラン・プロスト選手がアロンソ選手と重なって見えなくもない感じだなぁ
結果は、フェリッペ・マッサ選手が自分が今期の主役と言わんばかりに
最後の最後でトップタイムを出し、地元アロンソ選手を2位に追いやる。
キミ・ライコネン選手もハミルトン選手をきっちり打ち破る3位を獲得
長いストレートにスタートの良いマクラーレンがそれぞれフェラーリの後ろと
スタートからなかなか楽しみそうな配置になったのが明日の良い材料ですな
5位はBMWのロバート・クビサ選手が獲得し、ニック・ハイドフェルド選手に
負けていた今期の予選で初めて上回る結果に昨年の勢いを取り戻して欲しいとこ
それから今回、新たに導入してきた新しいフロントウイングの形状が
数年前にウイリアムズが失敗したいわゆるマンタウイング形状だったけど
あれは大丈夫なのかな? BMWの少しトレンドから遅れたボディワークに拠り
空気の影響での車のダウンフォース量の変化が少なく、それがバーレーンでの
ハイドフェルド選手がアロンソ選手を外から抜いたとかにも関係ありそうだし
レースペースの一貫性とも密接な関係があると思われるところから、今回では
いつも安定して好調だったBMWのレースペースなんかも面白い注目点です。
TOYOTAは今回もヤルノ・トゥルーリ選手が最終予選Q3にきっちり進出!
しかもBMW勢の間に割って入って6番手を獲得と今やヤルノ選手がエースですな
フリー走行がなかなかだったけど、ラルフ・シューマッハ選手は予選がいまいち
戦えるドライバーを二人集める方針も良いけど、ドライビングスタイルが異なり
開発力を分散したり、きちんと分けても戦闘力を低下しないで済むリソースや
ノウハウを獲得するに至っていないわけだから、ドライバー構成なんてを
それなりの実力のあるベテラン二人から、ベテランと柔軟性のある若手にでもして
フットワークを軽く、攻めていける体制にした方がいいんじゃないかな〜とかとか
フリー走行や予選では事前テストから調子の良かったスーパーアグリは
今回はなかなかいい感じとなっており、本家のHONDAも速さはまだ出てないけど
比較的安定しつつあるのが目立っています。安定して走れるのであれば
データもきちっとまとまったのが手に入り、比較検討もやり易くなるので
今後に去年の様な開発力を見せられれば、噂されるBスペックマシンと合わせ
終盤ぐらいにはポイントや表彰台を狙えるそこそこまでは行きそうな予感!?
ただ、予選では12〜14番手をHONDA,SA,HONDA,SAと並ぶ微妙なHONDA系チーム
佐藤琢磨選手は予選の途中で止まったし、アンソニー・デビットソン選手は
予選のミスでフリー走行での好調を行かせず、ちょっと焦り気味な印象です。
あと、速かったのがレッドブルで、天才デザイナーエイドリアン・ニューイ氏が
率いる空力チームの凄さが印象的・・彼らは空力置ける特別な何かを知っている印象
マーク・ウェーバー選手がわけわからない19番手に沈んだけど、予選がいまいちと
言われていたデビット・クルサード選手が9番手につけ、マシン自体は着実に
ポテンシャルアップを果たしているのが今後の中盤チームの脅威になりそうですな
気になるのがレッドブルのボスが来期はベテランと若手でチームを構成したがっていて
クルサード選手が放出&引退の危機になっているのでここでがんばって欲しいとこ
関係してくるウェーバー選手は、ジャガーでもウイリアムズでも政治的な抗争を
毎回乗り切っているけど、レースよりも政治力学に長けて来ているような・・・!?
昨年のチャンピオンチームのルノーは、タイヤの使い方がきっちりしてきたらしく
BMW勢の後ろ辺りのポイント圏内ギリギリの位置で踏みとどまったのはさすが!
でも、昨年のチャンピオンチームがここまで落ちるなんて92年のマクラーレンとか
98年のウイリアムズ、2005年のフェラーリみたいな状況なのが悲しいですのぉ
良い部分では、脅威の新人であるハミルトン選手と比べ、色々言われていた
ヘイキ・コヴァライネン選手が徐々にポテンシャルを出しつつあるとこ!
逆に、それに拠ってジャンカルロ・フィジケラ選手の立場が微妙になり
テストドライバーであり、かつてのワールドチャンピオンであった
ネルソン・ピケ選手の息子に正ドライバーにシートを取られたりも!?
レースでは、上にも書いた様に最終コーナー前のシケイン脱出での
加速のタイミング、この後の低中速で相手の後ろに着け易くなったコーナー
その後のストレート区間と、マクラーレンがスタートでフェラーリを交わし
再びフェラーリが一周目のストレートで抜き返すなんてシーンが出たり
タイヤにやさしいマクラーレン勢がタイヤ交換前後とかに逆にこの長い
ストレート区間でフェラーリ勢を追い詰めて、ブレーキングで抜いたり
きちんと最終前のシケインがオーバーテイクに機能するのであれば
今までの3戦みたいな退屈な感じにはならない決勝なのだけども・・・・
スタートと直後〜5周目ぐらいは面白いんじゃないかな・・みたいな?(^−^;
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