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今回から2007年のF1も北米ラウンドに突入!
第一戦はカナダGP
予選
http://fmotorsports.cocolog-nifty.com/f1gp/2007/06/f1_3893.html
マクラーレンのルイス・ハミルトン選手が念願のポールポジションを獲得!
フリー走行ではフェルナンド・アロンソ選手に少し遅れを取っていたけど
きっちり帳尻を合わせてくるのはさすが!新人離れだけどもう慣れました(笑)
ただ、アロンソ選手が最終アタックで1,2セクターを最速ラップのベストベストで
繋いで来ていたのに、最終シケインで早めのブレーキングと言うミス!?にて
最後のタイムが出なかったのが余力なのか?なんとも面白い状況になっています。
でも、ハミルトン選手の第三セクターのヘアピンの処理や最終シケインの突っ込み
特に最終シケインの突っ込みはすごい!そこまで削るか!?と思わせる走りには
見ていて危険を感じると共に、湧き上がるドライバーへの畏敬の念と言うのがあり
マシンを完璧にコントロールできるからこそのマージン削って攻める走りには
昔のF1ドライバーがよく言っていた攻める際の度胸と勇気を思い出しますた。
無謀や狂気と言われる部分に落っこちず、綱渡りの様にギリギリを走るのはすごい!
そのハミルトン選手は前に誰もいない状態でスタートすると言うのもF1では初めてだし
ここカナダのモントリオールサーキットの第一コーナーはストレートの後に
急に狭くて深いコーナーが続くので、頻繁に接触やクラッシュがあるわけで
最終コーナーのシケインも含め、混乱とセーフティーカーが出易い事でも有名
果たしてこの二人がどういう形で一周目の戦いを行うのか?が非常に楽しみです。
それから対抗のフェラーリ勢ですが、ロングホイールベースで苦戦したモナコに続き
ロングホイールベースがアドバンテージにすらなりそうなここカナダでも
マクラーレン勢に遅れを取ってしまっているので、ちょっと開発に不安あり!?
こんな事を言うのは時期尚早だけど、引退したミハエル・シューマッハ選手の
開発方向を決めていく能力と言うのは、かなりのモノだったんでしょうなぁ
今年の車はレースペースは速いけれど、ナーバスな挙動で予選を含めて一発の速さを
出すのが難しいらしく、あまり無理が利かないとか!? これは路面が安定している時は
強いだろうけど、その状態に持っていくまでや、ピットアウト後とかでの勝負で
マクラーレン勢に2〜3秒離されたり、追いつかれたりすると、いくらフェラーリが
レースで速かったり、強いとされるカナダとは言え、主導権を握れない戦いとなり
その強さを封じ込められてしまいそう・・・なんか早くもチャンピオンシップ争いに
黄色信号が灯ると共に、ミハエル選手の偉大さを痛感(2005年もあったけど(^^;)
尚、フェリッペ・マッサ選手は重めで耐える作戦っぽく、キミ・ライコネン選手が
軽くて攻める方針みたいなので、背水の陣状態のライコネン選手の切れた走りがみたいとこ
そのフェラーリ勢を破り、予選で3番手を確保したのがBMW!
チームとのごたごたや契約更新でいろいろありそうなニック・ハイドフェルド選手が
タイヤを壁に擦り付けながらのマージンゼロ走行で3位を奪うと言う気迫の走り!!
きちんとしたデータを出せる風洞を8時間の3交代での24時間フル稼働らしく
ザウバーの頃に資金がなくてアイディアだけを溜め込んでいたエンジニア達が
BMWの資本に拠って翼を得た、または水を得た魚と言った状態な印象で
どんどんマシンが速くなっていて、ルノーチームが前戦のモナコでBMWに
ついに追いついた!とか言っていたけど、今のBMWは開発が停滞気味の
フェラーリを捉えつつあって、ルノーチームのモナコの喜びは早過ぎ?!
今回はロバート・クビサ選手が重めでハイドフェルド選手は攻めの軽めっぽい
セーフティカーの出るタイミング次第では、ちょっとBMWが面白い結果を呼びそう
(ただ、その結果が今年の変なセーフティカールール改正の切っ掛けにもなったり!?)
6番手はレッドブルのマーク・ウェーバー選手が獲得!天才デザイナーの
エイドリアン・ニューイ氏が率いるデザインチームはF1の、空力の秘密を
知っている様なマシン作りをしますなぁ・・・氏のデザインとルノーのエンジンと言う
理想的なパッケージではあるけど、それにストリートコースが得意なウェーバー選手
予選のんびり屋のデビット・クルサードはまあ置いといて、その組み合わせに拠って
3強のすぐ後ろで下手をすると、混乱やクラッシュに乗じて表彰台を取れるやもしれない
位置へ、この新しいチームのマシンをもってくると言うのはたいしたモノですのぉ
7番手はウイリアムズのニコ・ロズベルク選手が獲得!ハミルトン選手とは
F1の下のカテゴリーであるGP2で戦っていた(しかも有利に!?)経験もあるとか
最初は親でワールドチャンピオンでもあったケケ・ロズベルグ選手の息子と言う
ブランドでデビューした印象だったけど、デビュー戦でファステストラップを記録
そこで逸材だ!と言われるも、信頼性のない昨年のウイリアムズチームと言うのがたたり
その後はあまり芳しい結果を残せず、いまいちの烙印を押されつつあったのが今年激変!
常に予選でチームメイトを上回るわ、レース終盤でペースを上げられるわ、ひょっとすると
物凄いドライバーに化ける可能性を持っている第一候補になりつつある急成長ぶりです。
9番手はカナダGPが得意なルノーのジャンカルロ・フィジケラ選手
チームメイトのヘイキ・コヴァライネン選手は予選でエンジンブローを喫したり
クラッシュを起こしたり、両方ともマシントラブルが原因みたいだけど今年は流れが悪い
ルノーの復調傾向も他のチームが開発を止めて待っていてくれているわけではないので
得意なコースでは2強の後ろまで迫れるけど、それ以外ではまだBMWには追いついてない感じ
TOYOTAは、ヤルノ・トゥルーリ選手がまたまたまた最終予選に残る奇跡のパフォーマンス!
ラルフ・シューマッハ選手は流れが来ていない時のまったく乗れていない様な状況で不調気味
ただ、縁石でサスペンションを壊した関係から、レースの出場が危ぶまれているのが気になる
ローダウンフォース、ストップアンドゴー、ブレーキにも厳しいサーキットのカナダなので
もし、サスペンションがダメージを受けると、ブレーキング時に加算される影響も大きく
決勝には出るみたいだけど、ちょっと、、んー、、心配になってしまいます。
スーパーアグリは佐藤琢磨選手が最終予選には進出出来なかったけど
11番手を獲得と、今シーズンはもうポイントは取れないのでは?と思っていたのに
結構勝負出来るタイムを出していたのが好印象!サバイバルなカナダで生き残って欲しい
同僚のアンソニー・デビットソン選手は速いのに流れが来ないというか、呼び込めないと言うか
焦ってしまっていて、昔の琢磨選手を見ているみたいなのがなんとも歯痒い感じです。
それから、新しく持ち込んだドデカイ風洞の結果と実戦が全然違ったと言うリアウイング
雨でも降ると、面白い結果を呼び込んでくれる!?と言うのはさすがにないか(^−^;
HONDAはなんとか復調傾向の流れを維持し、ルーベンス・バリチェロ選手が13番手
ジェンソン・バトン選手が15番手と、バリチェロ選手が最近はタイムをリードしていて
マシン改善の主導権もバリチェロ選手が主導しているのかな?と思える状況です。
ホンダは、マクラーレン・ホンダの時代にも92年の絶不調の時、同じカナダGPで
優勝していたりと、マシンがまったく違う今のF1に比較するのは無理があるけど
今回、今年初となるポイントぐらいは取って、後半戦への勢いに繋げて欲しいとこ
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