- 1.マザーボードの裏からケースへ熱を逃がす方法
- 今回は、前回のAthlon64組み立てに置いて、急遽出てきた「nForce4」の熱問題対策!
- とは言え、これを行ったのが組み立ての翌日だったので、本格的な対策というよりも
- 現在ある小物パーツや残り物を使って、ありあわせの応急処置的な感じに行いました。
- まず、AthlonXPの時にも使ったいわゆるギガコンプ(NU-氏)方式を使い、PCケースと
- マザーボードのチップセットがある裏面を絶縁タイプのゲルで密着させる事によって
- 裏側部分(マザーボードを固定するケースの板)へnForce4の熱を散らそう!を行うべく
- マザーボード(nForce4チップクーラー写真)をケースから外し、ゲルシートを貼る裏面の
- 場所を確認(ふたつの黒いチップクーラー固定ピンの先が出ているちょうど中間部分)
- ゲルシートは、ギガコンプで購入した4mm厚の余ったモノなので、十分な量が無い為に
- サイズが小さくなってしまうけど、3分割して重ねた状態で(後でミスと気付く)使う事にし
- 3段重ねのゲルシートを付けたままマザーボードを設置した所、厚過ぎな事が判明(汗)
- 無理をして押さえつければ取り付けが不可能ではないけど、ここで無茶は出来ない、、
- しかし、2段重ねでは設置感が微妙に緩い感覚だったので、別のゲルシートを重ねて
- 対処したところ、良い感じにマザーボード固定板とマザーボード裏が密着しました(^−^)
- (ゲルシート混在だし、アルミや銅の板も挟んでいないので、熱伝導率は低いけれども)
- 外していたパーツ等を元に戻し、ケースのサイド扉も閉めて、全てを元通りにしてから
- PCを起動して、ゲルシートを挟む前と比べてみたところ、、起動直後はなかなかの状態
- ムゥ、、ムム、、おっ!CPUに負担掛けた後でも良い感じ、ぬっ、、そんなに甘くないか
- なんか時間経過と共に効果が薄くなってきているのですが、、ぐぁ、、温度逆転、、orz
- 熱伝導率の低さや裏側は風も流れていない状況と言う事もあり、他の対策を混ぜないと
- ゲルシートの効果は発揮出来ない感じですねぇ、、ちなみに室温は約28〜29度でした。
- 2.ZALMAN ZM-NB47JとAinex CF-45SSを取り付けてみる
- 「1.」で行った裏面ゲルシート挟みの続いては、Athlon64購入時に同時購入していた
- ZALMAN製の「ZM-NB47J」を使って、チップセットファンの交換を行ってみよう!が目的
- ただ、nForce4の発熱は、ZM-NB47Jを使ってファンレス動作させてくれる程甘くない為
- 同時に小型ファンも2種類程用意しました(ファンはAinex製「CF-45SS」と「CF-40SS」)
- ZM-NB47J装着は「1.」のゲルシート挟み直後に行ったので、マザーボードをケースから
- 取り外して、チップセットクーラーを固定しているピンを軽く摘まんでから内側に押し返し
- チップセットクーラーのファンを外した状態にしてから、チップセットクーラー両端を持ち
- ゆりかごを揺らすような感じで左右交互にフンヌフンヌフンヌと力を入れて行くと、、!?
- ベリベリと言う音と共に、nForce4のチップセットクーラー部分が剥がれて行きました。
- 発熱の問題チップセットであるnForce4は、ヒートスプレッダも無いコア剥き出しの状態
- それ故!?チップセットクーラーとコアが接触する面には、粘着性のあるグリスの他に
- コアを保護する為の熱伝導効果がありそうな保護マットの様なモノが付いていました。
- nForce4のコア部分を見てみると、粘着性のあるグリスが綺麗に取れていなかったので
- 消しゴムでそっとコア部分を擦ったり、綿棒を使って残ったグリスの除去を行いまして
- nForce4の文字が見えた所で、下手に拘ってコア欠けさせちゃまずいし、除去作業終了
- ここで、ZALMAN ZM-NB47JをnForce4のコアの上に置いて、マザーボードの固定穴と
- ZM-NB47Jに取り付けるクリップ位置合わせを行いつつ、縦か横かの設置方法に悩む
- (それよりも、アルミなZM-NB47Jとコア剥き出しのnForce4が緩衝材(グリス等)もなく)
- (位置を色々試している時、コアとヒートシンクが擦れ合う都度、ヒヤヒヤしていました)
- 次はZM-NB47J用のグリスを塗るのですが、付属していたグリスではなく、別のグリスを
- 使って大量にグリスを塗布して置きました(写真に写っている青いゴムは関係ないモノ)
- ZM-NB47Jの固定方法も、付属パーツを使った方法ではなく、短めのネジを使いまして
- マザーボード裏側に通し、間にプラスチップワッシャー2枚を挟んでからナットで固定!
- 付属パーツの方法だと、コアが剥き出しのnForce4に対してはコア欠けの危険が高く
- 下手に下手な人(私なのですが)が無理をしない方が懸命だろうな、、と判断しまして
- 緩衝材効果を期待してのシリコングリスたっぷりとネジ固定の安全策で行ってみました。
- 普通ならばここで終わりとなるのですが、相手が性質の悪いnForce4と来たモノだから
- 「まだだ、まだ終わらんよ!」となり、「悲しいけど、これ、現実なのよね」となってしまう
- nForce4の発熱を散らす為、ZM-NB47Jに冷却ファンを取り付けるのですが、ネジ穴が
- 無いため、ZM-NB47Jを改良した「高速電脳」の「KD-MG47」の発想を拝借いたしまして
- ヒートシンクの間にネジを通し、ネジの先が出た所をナットで固定する方式を使う事を
- 選択したのですが、なぜか高速電脳のみたく綺麗にヒートシンクの間をネジが通らず、、
- 高速電脳の物はネジが細いのかな?とか思いつつ、ネジがうまい感じに通った部分が
- 一箇所あったのでそこに通して、ナットは外れた時の事を考え、プラスチック製を使用
- 取り付けた冷却ファンは、40mmの「CF-40SS」ではなく、45mmの方の「CF-45SS」
- 横から見るとヒートシンクが少し斜めな感じがするけど、なんとか許容範囲かな、、と。
- 注目のPC起動後温度ですが、起動後はまずまず!少負担もなかなかの状態を維持!
- 時間と共に温度が上がるのは仕方ないかな?この状態でSuperPiを実行してみました。
- 室温が31度になった状態でも、HDDの温度は高いけど、CPUの温度を超える事もなく
- 「1.」のゲルシート挟みも追加効果になっているのか?満足出来る結果でした(´・∀・`)
- (ZM-NB47J装着後の温度計測に使ったのは、SpeedFanと言う海外のフリーソフトです)
- (騒音関連は、CPUファンとか五月蝿い部分が残っているので、チップファン交換での)
- (音の変化を聞き分ける事は出来ませんでした、、熱いし五月蝿いし、、もう嫌、、(T_T)
- 3.まとめ
- nForce4のあまりに激しかった熱対策の最初となった今回ですが、予想していたよりも
- 「ZALMAN ZM-NB47J」+「Ainex Ainex CF-45SS」を組み合わせたパーツの効果が高く
- アイデアの本元である「高速電脳」さんのPCパーツを売るだけではない姿勢に乾杯!
- (だったら、高速電脳でKD-MG47を買ってこいよ!となるけど、それは置いといて(おぃ)
- それから、縦置きのスマートドライブを設置した時の干渉問題は、なんとかギリギリ回避
- とりあえずの対策がうまく行ったので、次のnForce4の熱対策を考えてみたのだけれど
- nForce4チップの位置がふたつのPCI-Express x16スロットの間にある仕様の壁が大きく
- 加えて、縦置き底面配置のスマートドライブによって、ヒートシンクの高さ制限がある、、
- ASUSの「A8N-SLI Premium」がヒートパイプでこの問題を解決していて魅力的に映るも
- 同じ時期に出ているnForce4チップセット搭載マザーボードの第二段階モデル群で言うと
- DFIの「NF4 SLI INFINITY」とか、ABITの「AN8 V2.0」がレイアウト的には上に来るなぁ
- 特に、ABITのAN8-V2.0は、同社のNF7-S V2.0を使っていた事もあり、妙に惹かれる、、
- (シリアルATAポートの位置とFDのコネクタ位置にちょっと不満がない事もないけれど)
- nForce4チップセットの製作プロセスの微細化等のリビジョンアップが無いと厳しいけど
- 使ってから分かる不満が新しいマザーボードに対する興味を増してくれてる感じです。
- 聞くところに拠ると、nForce4の限界温度が90度近いとの話なので、今の40度近辺では
- 故障する可能性も低いとの話、、それを聞くと少しは安心出来る部分もあるのですが
- 熱による他のパーツへの影響も考えられる為、例えば、マザーボードのコンデンサや
- HDDや電源と言ったパーツまでもが、良いとは言えない環境下に置かれるんですよねぇ
- (特に電源は、AthlonXPの時よりも、外から触っても結構熱くなっている状態を確認)
- まあ、今回の対策により、42〜43度近辺で温度が飽和する状態にする事が出来た為
- このまま少し様子を見つつ、夏に50度以上行ったらアウトと言う事で、使用継続決定!
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- 次回:RokuyonPC静音化対策 其の一 「ビデオカード編」
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