(p_-) PC日記 (・∀・)
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2005年7月7日
RokuyonPC静音化対策 其の四 「CPUクーラーNINJA取り付け編」


1.ヒートパイプ型クーラー「NINJA」
念願のAthlon64を購入後、nForce4関連の発熱問題に右往左往させられて来ましたが
nForce4の熱対策がそこそこ効果を発揮し、それ以外の細かな静音化も色々行いつつ
外堀、内堀を埋めた状態となったので、今回はついにメインのCPUクーラー交換です。
現在のCPUクーラーには、Athlon64 3000+に付属していたリテール品を使っていまして
普通に冷却の行なえるレベルのモノだけど、お世辞にも高性能ヒートシンクとは言えず
CPUクーラー付属のAVC7cm15mm厚の高回転ファンと組み合わせての状態なので
普通にこのファンを動かすとかなり五月蝿く、マザーボード「ASUS A8N-SLI Deluxe」の
BIOS画面からPower項目のHardWare Monitorに入り、Q-Fan機能を有効にする事で
5000回転前後のファンがCPUの温度に合わせて約1500〜3500回転にコントロールされ
物凄く五月蝿い状態からは逃れられるのですが、夏前のこの時期では、Q-FAN機能を
有効にしても、CPU温度が下がり難く上がり易い為に、常に3200回転前後で回転中の
暑い夏前後を考えると、仕方のない感じの常に少々五月蝿い状態となっていたのです。
そこで、この五月蝿い部分を改善するべく、新しいCPUクーラーの導入を行うのですが
今のPC静音化のテーマでもあるケース内部の空気の流れを阻害しない形も踏まえる為
おのずとCPUクーラーの形状やヒートシンクの向き、種類が限定されて来てしまいます。
故に、前から注目していた「XP-90」と「XP-120」の強力で軽いCPUクーラーが脱落、、
その理由は、A8N-SLI DeluxeのCPUソケットの向きがXP系のヒートシンクを付けた時に
ファンがヒートシンクに当てた風の流れる方向が左右ではなく、上下となってしまうので
PCケース内部の空気の流れる方向を重視している現在の静音化の方向性とは合わず
(私の使っているPCケース(CHENBRO SR10405)の電源取り付け位置もこれに関連)
DFIのnForce4マザーボードみたく、CPUソケットの位置が縦横逆ならば合うのだけど)
次に候補となったのは「将軍」と言うCPUクーラーでして、これはファンの取り付け角度を
縦横自由に変えられるので魅力的だったけれども、フィンとフィンの隙間が小さい物は
ファンを高回転で回さないと優れた冷却効果を発揮出来ない、、との情報を思い出しNG
他にも名前だけ違う似た様な形のヒートパイプ型クーラーが多くあり、どれも情報不足で
いまいちパンチに欠ける感じだなぁ、、とか思いながら、情報集めをやっていたのだけど
そんな中、目に飛び込んで来たのがコレ! Scytheから出ている「NINJA」と言う名前の
CPUクーラーなのですが、フィンとフィンの隙間を取ってあり、全方位にファンが付けられ
値段も安く、お試し出来る様な価格だったので、即、このCPUクーラーに決定しました。
NINJA正面NINJA上面部分NINJA右側面NINJA背面部分NINJA左側面

2.NINJAの取り付け作業
NINJAのパッケージを開け本体を取り出しての最初の印象は、フィン部分が安っぽく
埃っぽいゴミも目立つけど、重さは思った程重くないし、CPUと密着する部分の作りは
銅で出来ている上に、一辺から3つのヒートパイプが計12本伸びている豪華な仕様(゚∀゚)
早速NINJAを取り付けるべく、PCケースからマザーボード(ASUS A8N-SLI Deluxe)を
取り外し、なんでもNINJAの装着には随分と力を要するとの情報を事前に聞いてたので
安全にNINJAの取り付け作業が出来る場所を作るべく、マザーボードが入っていた袋と
スポンジを敷いた上に、ケースから取り外したマザーボードを置く事で、CPUクーラーを
取り付ける時に起こる!?マザーボード破損の可能性を遠ざける配慮を行いました。
NINJA装着に際しては、属品に取り付けが簡単になる専用バックプレートが付いてて
付属のリテンションブラケットとNINJAを予め固定して置き、マザーボード裏側部分から
六角レンチで2箇所の専用ネジを交互にバランスよく締め上げるのが仕様との事ですが
ASUS A8N-SLI Deluxeは、付属のリテンションブラケット外して見ると判るのだけれど
CPUソケット裏面にあるチップ型コンデンサが大きい為、NINJA付属のバックプレートが
このチップ型コンデンサ部分と干渉してしまい、取り付け不可能となってしまうのです。
もっとも、マザーボード付属のリテンションブラケットを使っての取り付けも可能なので
NINJAの取り付けを続けるべく、最初に現在装着しているリテールクーラー取り外し
ヒートスプレッダに残ったグリスを除去して、今取り付けてあるリテンションブラケットと
NINJA付属のリテンションブラケットを交換する為に、ネジ止め固定されていたのを外し
NINJAとの取り付け方法を確認してから、付属のリテンションブラケットを装着しました
(このNINJA用リテンションブラケットは、付属のネジを使わないとネジサイズが合わず
続いての作業に移る前に、箱の上にNINJAを置いて写真を撮っていたら、、ガシャン、、
(;゚д゚) NINJA倒れる、、慌てて状態を見てみると、フィンが曲がっていますた、、 (゚д゚)マズー
幸い、フィンが曲がり易い事が直す事をも容易にしてくれたので、修復?出来ましたが
なぜか?冬でも汗を掻く事が多い!?PCの作業に措いて、少々冷んやりな状況に、、
気を取り直して作業続行! CPUにNINJA付属のシリコングリスを塗布し、NINJA底面の
シールを剥がしてNINJAを使ってシリコングリスをグリグリ引き伸ばしてから、取り付けを
試みるも、メモリースロットの一番左側にメモリーヒートシンクを付けた状態のメモリーが
NINJAと干渉してしまう事が判ったので(普通の状態での装着では干渉する事はない)
メモリー装着スロットを1と3から2と4に変更し、NINJAの取り付けはメモリー側の方から
リテンションブラケットにクリップを引っ掛け、VRM方向の2箇所を最後に引っ掛ける方式
NINJAのフィンが変形し易い為に、NINJAを抑えながらの取り付けが少々難だったのと
CPUとNINJA底面がクリップの装着直前まで離れているので、密着度合いが完璧で無く
NINJA付属のバックプレート方式と比べて、熱伝導の効率が少し落ちるな、、と思った。
最後はファンの取り付けとなるのですが、取り付ける12cmファンは前回購入して置いた
もうひとつのスリーブ型ファン「XINRUILIAN RDL1225S」で、ファンを固定するパーツは
特殊な針金型のクリップでして、取り付け方法にはちょっとコツがあり、左右どちらから
装着しようとしてもほぼ不可能な為、まず、下の二つのファンの固定穴に針金を通して
上側の余りが多く柔軟な針金部分を使って、上の二つのファン固定穴に引っ掛ければ
簡単にファンを固定する事が出来ます(これに気付くまで30分ぐらい試行錯誤、、orz)
ファン固定後は、針金のたわみを無くす若干の微調整とファンケーブルを差して完了!
マザーボードをPCケース内に戻したところ、CPUファンのケーブル位置が気に入らず
再度CPUファンの装着を行ってからマザーボードをケースに戻し、ネジ止め固定をして
ビデオカードの装着では、上側のPCI-Express x16だと斜めに取り付けた冷却ファンが
大きなNINJAと干渉してしまう事があったのと、ケース内部のエアフロー改善計画の為
2番目のPCI-Express x16スロットに装着し、ビデオカードの発熱が大きくなかったので
PCIスロットに差していた冷却補助ファンは廃止、残っていたIF-SEGA2をPCIスロットに
装着しまして、NINJAの取り付けとそれに関わるパーツの移設計画はこれにて完成

3.CrystalCPUIDってCool'n'Quietよりも使える!?
「2.」のNINJA取り付け完了後にPCを起動した所、いきなりNINJA効果を確認!(´・∀・`)
時間と共に、CPU以外の温度が上昇して行くのにも関わらず、CPU温度上昇は非常に
緩やかで、負担を掛けてもなかなか40度を超えないし、かなりのCPUクーラーかも!?
NINJAに装着している12cmファンは、ASUS A8N-SLI DeluxeのQ-Fan機能によって
仕様の1700回転が常に600〜900回転の範囲で動いている為、とても静かな状態です。
(この時の室温は27〜29度ぐらいで、時刻は夜の10〜12時辺りだったのでありました)
NINJAの効果も然ることながら、少し前に「Cool'n'Quiet」に変わって新たに導入していた
CrystalCPUID」を使い、高速動作時のクロック設定を1800MHz@1.4Vから1.3Vへ変更し
低速動作時を1000MHz@1.1Vを1.025Vに設定する事で、CPU温度が若干低くなった事も
加味されての今回のNINJA導入により、CPU温度にはまったく困らない環境が完成!
CPUコアのロットに拠っては、もっと低電圧に出来たりもするらしいけど、とりあえずは
現在のCrystalCPUIDの設定で行き、低電圧の検証はいずれ行う予定にしています。
(CPUの温度よりもnForce4の温度の方が熱くて問題なので、CPUは完全後回し状態)
CrystalCPUIDの注意点としては、BIOS画面でCool'n'Quiet機能を無効にして置かないと
起動してからタスクバーで右クリックして出すCrystalCPUIDの動的クロック変化機能を
有効にした途端、フリーズしてしまう事もあるので、そこのところは注意が必要かも!?
+
CrystalCPUIDは、基本がマニュアル動作だし、設定のファインチューニングを行う際に
フリーズを経験する事にもだろうから、そういうのが嫌な場合とかPCに詳しく無い場合
友人や知人に頼まれてPCを作ったりする場合は、オートのCool'n'Quietが輝いて来る。
CrystalCPUIDは最高だけど、Cool'n'Quietの汎用性も魅力があるものなんだねぇ、、
他では、CrystalCPUIDがCool'n'Quietもどきを演じる様に、PentiumMの「SpeedStep
機能の代替的な動作をさせられる為、ASUSのソケット変換下駄「CT-479」を使って
PentiumMを動かす場合に、SpeedStep機能が使えなくとも問題にならないとの話です。

4.まとめ
今回導入したNINJAの冷却性能は、予想していたよりもすごいレベルだと言う事を実感
ただ、私が使用しているCPUがソケット939版のAthlon64最低クロックモデルと言うのや
前回の背面ファンの取り付け位置を内部に変更した事で、NINJA装着の12cmファンと
一直線でスムーズな排気システムが出来ていた事、ケースの内部が広い事が挙げられ
それらの効果に拠っての複合的な結果と言う面もあるのではないか?とも考えられる。
NINJA単体で良かった点は、CPUファンの位置が背面の穴から遠くなり、しかもそこが
CPUクーラー(NINJA)で遮られた位置でもあるので、背面の穴から外に漏れて行く音の
防止や抵抗にも繋がってて!? これはPCを静かにする面で思わぬ収穫でした(・∀・)
もう十分だけど、更なるCPUの冷却を考えると、ギガコンプの出している「K8BP」を使い
K8BPとマザーボードの間にギガコンプのゲルシートをASUS A8N-SLI Deluxeの裏面の
チップ型コンデンサの厚みを考慮し(3〜4mm?)貼り、熱をマザーボード取り付け板へ
これは、AthlonXPの時に使用した方法で効果もあったから、Athlon64でも使いたいけど
WEB上にレポートがまったく無し&必要となるゲルシートの厚みと必要量がわからなく
バックプレートの広さもAthlonXPの時より2倍はあるから、ゲルシートは4mm厚が2枚と
1.5mm厚が4枚必要になるかな、、予備を計算に入れて3枚と5枚が無難ってとこ!?
以前買い物した時の送料(840円)を合わせると、合計で9000円ぐらいか、、微妙(^_^;
まあ、CPUの熱問題があるわけでも無いので、当分このままでいいかな、、みたいな。
CrystalCPUIDの効果もあったので、CPUの熱問題に関しては、かなりの余裕ある状態
夏近くでもこの状態なら、JapanValueがリリースした新しいケースに取り付けられていた
12cm型のファンサイレンサーを装着しても、ファンサイレンサーの抵抗によって下がる
排気効率も許容範囲になりそうだし、現在(室温28度)でも暖かいとまで行かない感じの
排気の温度だから、多少の抵抗があった方がVRM周辺にも空気の流れが回って行き
ケース内部の熱分布のバランスが取れるんじゃないかな?とか思ったりもしています。
そういうわけで、JapanValueの12cmファンサイレンサーの単体発売を期待したいとこ、、
(温度上昇パーツを夏に出す事はしないと思うので、9月発表、10月発売?と穿ち読み)
触れていない部分では、ビデオカードをPCI-Express x16の下側に移動させた事により
nForce4チップセット近辺のごちゃごちゃが多少緩和されたのと、PCIスロットファンを
外した事で、ファンのケーブルを接続する事もなくなったし、スペース的にもスッキリ!
2時間程連続で3Dレースゲーム「NFSU」を動かしてみたけど、動作には問題なかったし
(とは言っても、室温が30度に上がり、全体的の温度はかなり高くなっていましたけど)
色々な意味でNINJA様様ってな感じにPCケース内部がまとまり、パーツが選別されて
メモリーのスロットが2本使えなくなったとか、若干だけど羽部分が少し安っぽいだとか
付属の専用バックプレートが使えないマザーボードでは、取り付けがちょっと難しいとか
その為に、グリスがコアとヒートシンクの隙間をきちんと埋めているか?が心配だとか
羽は曲がり易いし、ファンの取り付けがコツを掴まないと何十分も苦労しちゃうよ、、とか
色々不満部分はあるけど、そういう部分を飲み込めるだけの冷却性能は素晴らしい!
心配となる部分では、メモリーやVRM、コンデンサ等の低位置のパーツに風が当たらず
羽(冷却板)の角度を調整出来たり、下の方の何枚かは平行ではなく、下側に向いてて
熱を効果的に拡散させるとこから一歩進んで、空気の整流まで気を回して欲しかった。
尤も、3000円台パーツにそれを望むのは難しい事だと解っているし、それが欲しいなら
自分で羽を曲げて、整流でもなんでも実験しやがれ!( ゚Д゚)ゴルァ、、ってなるけどさ(汗)
まとめてみると、NINJAはその大きい形状からケースの横幅を選ぶ事になっちゃうけど
取り付け可能なPC環境ならば、値段も安いし、試しで買ってみるのも悪くないモノかと。
+
コアが剥き出しのCPUを使用する環境では、取り付けに際して、コア欠けの危険が高く
PC自作系のお金持ちな勇者以外には、とてもとてもお勧め出来ませぬですょ、、っと。

次回:RokuyonPC静音化対策 其の五 「nForce4プチ冷却対策!」

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